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「杉田あきひろ」のこと〜2〜 

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2021年7月京都府宮津市の「歴史の館文化ホール」、2021年10月兵庫県西宮市の「兵庫県立芸術文化センター小ホール」、2022年1月京都市の「妙心寺花園会館教科ホール」の3回の、ボクのバンド「The Trio Empathy」(Vn/渡辺剛・Vc/向井航)のコンサートにゲストとして出演をしていただきました。 それらコンサートでは、ボクが作詞作曲した楽曲を彼が唄い、ボクの「表現としての音楽」の具現化には、渡辺剛・向井航に並んで、不可欠な存在であることが回を重ねるごとにクリアになっていったのです。 そして、 ついに、杉田あきひろ・金谷康佑「The NEO」を立ち上げることになったのです。 命名はボクがしました。 「NEO」という言葉の意味は、ギリシャ語ですと「新しい」、英語ですと「復活」といったような意味があります。 杉田が「シンガーで、音楽家で、アーティスト」として、「新しい復活」を遂げてほしいという願いを込めました。彼も気に入ってくれたようです。 なぜボクは杉田と音楽の仕事をやっていくことにしたのか。 (これはとても大切な問いです。) それは、彼がボクの求めるシンガーだからです。 ですから、ボクと杉田は「Fifty Fifty」対等な関係です。 彼が悪いながらも話題になったからそれに乗じようと思っていないし、逆に、応援してやろうとも思っていません。 あくまで、ボクの音楽に彼が必要だから一緒に音楽を作り、 演奏し、仕事をするだけです。 ですから、ボクと杉田は「Fifty Fifty」対等です。 ボクはこの関わり方こそが重要だと思っています。  杉田は全国区の人ですので、 広範囲にわたって昔からのファンの方々がいらっしゃいます。 そういった方々は、杉田を本当に大切に思い、扱ってくれています。 しかしながら、逮捕後の世間の人は、覚せい剤で逮捕された元NHKの歌のお兄さん、興味津々で、有象無象の人が彼に寄っていくことでしょう。 最近現実にあったことですが、 ちょっと知り合っただけで、友達になった気分で、応援するふりをして、無責任に呑み会に誘ったり、無責任に人を紹介したり、無責任に仕事っぽいものを匂わせたり。。。 杉田は、無茶苦茶に繊細で傷つきやすく、そしてお人好しです。 そこに乗じる輩を彼は断れないのです。 こういう輩は、 杉田を前科者として色眼鏡で見ているし、結局「色物

「杉田あきひろ」のこと〜1〜 

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杉田との出会いは、 ドラマーの堀越彰 氏がオヤジのツアーに参加した時です。 僕はミュージカルが大好きでしたので、そのツアーのミュージカルの曲や語りを中心とした内容はすごく難しかったのですが、クオリティーは高かったし、それをやり遂げる杉田あきひろというアーティストは凄い!と感じていました。 そして2009年に西宮アミティホールでの僕のリサイタルに出演してもらいました。 その後は少し疎遠になっていましたが、共演のチャンスをうかがっていました。 そんな中、 2016年4月13日に彼は覚せい剤取締法違反の現行犯で逮捕されてしまいました。 NHKの歌のお兄さんとして全国に親子ファンが多かっただけに、また逮捕の内容が覚せい剤絡みということで、衝撃は大きかったように感じました。 ボクにとっても、共演者であり大好きなシンガーであり、そして何より、ボクの「表現としての音楽」の手助けをしてもらおうと思っていた彼の逮捕は、とても残念に思いました。 そして、同時に、彼の心身の健康をとても心配しました。 覚せい剤絡みの犯罪は「人を殺めたり、強盗したわけではないんだから、、」なんてことを言う人もいます。 しかし、ボクは、この犯罪の本質は、反社会勢力の資金源になったり、精神に異常を来して重大な犯罪を犯してしまう可能性があるところだと思っています。 そして、実はそれ以上に、家族や友人の心を傷つけてしまうという、法律には書いてないけど、法律以上に大きな罪を犯してしまうことになることだと思っています。 2016年6月20日に、懲役1年6ヶ月・執行猶予3年の判決がでて、しばらく経ってから彼の携帯に電話したりメールしたりしたのですが、どちらも不通でした。 後に本人から教えてもらったのですが、判決後、長野ダルクに入所し、そこは携帯電話を持つことを禁じられていたとのことでした。 さて、時は過ぎ、 2019年9月19日にFacebookで彼を発見しようやく連絡がついたのです。 すぐに仕事の打診をしたのですが、 彼は長野県松本市で介護の仕事をしていて今は松本を離れられないとのこと。 しかし、 2020年には東京に戻れるかもしれないので、 その時に具体的に仕事の話をしたいと思います、とのことでした。 そして、彼は東京に戻り、音楽の仕事の再開にも意欲を見せ、 ついに2021年7月4日の京都府宮津市での 「音楽のチカラ