今年の芸文に寄せて(長文・重要)

 長文ですが、ぜひ最後までお読みくださいませm(_ _)m


思い起こせば2002年からホールコンサートを始めました。


芦屋ルナホール・クレオ西大阪・大阪ドーンセンター・神戸文化ホールなどで開催していました。

当時はテナーサックスの荒崎英一郎先生のビッグバンドのホーンセクションに関西フィルハーモニー管弦楽団のストリングス有志の皆さんの参加を得て「Jazz&Classic Melting Orchestra」という名義で開催していました。


今振り返れば、この時の自分自身の作曲とアレンジの頑張りが今に活きていることは間違いありません。


この時、音楽的には、僕の師匠のテナーの荒崎英一郎先生、そして関西フィルのバイオリンの友永健二さんに大変なお世話になりました。

音楽的に未熟だった僕の曲の譜面上の間違いやアレンジ上の不整合などをしょっちゅう真夜中(午前2時ごろ)にFAXと電話のやり取りで教えてくださいました。


そして、関西フィルの有志の皆さんの参加を得るにあたり、関西フィルのバイオリンの西村千奈美さんのお人柄と口添えのおかげで最高のメンバーが揃ってくれたのです。


マネジメントとプロデュースは津軽三味線の大野敬正さんのマネージャーの羽田野次郎さんがしてくださってひとかたならぬお世話になりました。


そうこうしている中で、50歳になったのを機に僕は一大決心をしました。

それは「ホールリサイタルを手打ち興行で年1回10年間続けよう!」というものでした。


2008年から年1回のリサイタルとしてのホールコンサートに「Notes Of Life」(人生ノヲト)というタイトルを付け、59歳までの10年間、僕のオリジナル曲を中心に様々なゲストを迎えて継続しました。

場所はビルボードライブ大阪に始まり、サンケイホールブリーゼ・西宮アミティホール・西宮フレンテホールなどです。


還暦を迎えた2018年にからはタイトルを「Era Of Empathy」(共感の時代)にして、兵庫県立芸術文化センター神戸女学院小ホール(以下、芸文)でスタートしました。


Notes Of Lifeシリーズで「集客と資金」にヘトヘトに疲れていた僕は、派手さを排除したコンサートを目指しました。


第1回目は僕のソロにゲストとして盟友であり、ある意味僕の真の師匠だとも言えるバイオリンの渡辺剛を招きました。


そして第2回目から昨年の5回目までは僕と渡辺剛の他に、僕が強く共演を願っていた(渡辺剛と同じ東京芸大出身の)チェロの向井航を新たに加えた「The Trio Empathy」を中心としてその時々のゲストを迎えて開催してきたのです。


ところが第6回目となる本年2023年は様々な要因からチェロの向井航が10月22日の芸文に出演できなくなってしまいました。

プロである以上、スケジュールの問題は常に抱えていることなのでこれは全く仕方ないことですので問題ではありません。


ただ、僕はもはや

「The Trio Empathy」3人揃ってこその「Era Of Empathy」コンサートだと考えていましたので、渡辺剛とも相談をして、今年の芸文のタイトルは「Era Of Empathy」でないものにすることにしました。


そして3人が揃いかつEra Of Empathyのタイトルをつけるに相応しい場所を「二条城パガニーニ」に白羽の矢をたて、菊岡かつらさんのご尽力をもって去る7月1日に開催することができたのです。

パガニーニという場所は予想をはるかに超えて「The Trio Empathy」の新しい側面を十二分に引き出してくれました。


さて、すでに決まっている10月22日の芸文をどうするのか、

迷いに迷い、悩みに悩みました。


一番悩んだのは、コロナ前に実に緻密に計画していたものの、コロナのために3回中止を余儀なくされた合唱企画「400人の勇気プロジェクト」をどうするのか、という事でした。


これは僕の作詞作曲した「勇気をだして」を芸文小ホールのお客様全員と大合唱するという企画でコロナ前は練習場所、練習指導者など全て準備万端整って、参加者を募集開始したところでしたし、同時に久しぶりに関西フィルや友人の娘さんのバイオリンを迎えての演出を決めていたのです。


さらには、この2年ほど子どもたちの合唱団との共演も増えていて、みやづkidsハーモニー・神戸市立鷹匠中学校合唱部・京都市立京都御池中学校合唱部・同志社小学校合唱有志などの参加も得ようと考えていました。


しかし様々な経緯を経て、合唱企画は開催困難であると判断しました。


一般参加を希望されていた方々からは、合唱企画はどうなったのか、開催してほしいという催促がある中、一方で学校の合唱団は、引率の先生や交通手段の確保、万が一の事故の補償、付き添いの保護者の方々のチケット代はどうするのか、などなど、とてもとても大きな経費支出が見込まれ、しかも、現在のマンパワー・資金力・本番までの時間・参加者の練習運営などを勘案した時に


「絶対に400名埋まらない」


という結論を僕自身が下しました。


この企画は芸文小ホールを満席にし、尚且つ、合唱で会場が一体となることを目指していましたので、満席にならなければ意味がないと僕は考えていたのです。


さて、このような厳しい決断をする中で、今年の10月22日をどうするのか、迷宮を彷徨っていました。


そんな中で、僕のModern Jazz Quintetのトランペッターの藤井美智さんとの共演の機会がMJQ以外で頻繁に訪れました。


その中で、彼女の素晴らしさと凄さを新ためて実感し、僕の求めている音を奏でた初めてのトランペッターなのです。


僕は、その事と彼女を今年の芸文にゲストとして呼びたいと思っていることを渡辺剛に相談しました。

彼は、バイオリンとトランペットの音域がほぼ同じということで、少し難色を示しかけているように見えましたが、逆に、ピアノ・バイオリン・トランペットという普通ではない編成から生み出されるモノに期待を見出してくれたように感じました。

そして賛成をしてくれたのです。


タイトルなど仕切りは下記の通りです。

じっくりと選曲あるいは新曲創りをして最高の音楽を創るつもりです。


板の上に乗るのはたったの3人。

しかし

そのために10人を超える人々が日夜水面下で動いてくれています。

どんなコンサートになるのか、僕自身、ワクワクしています。


年に1回の僕の全身全霊を傾けた芸文でのコンサート、応援、何卒よろしくお願い申し上げます。


長文を最後まで読んでくださってありがとうございました。


<コンサート概要>


「金谷康佑  Autumn コンサート 2023  ~Fantasy~」


▶︎2023年8月6日(日)午前10時チケット発売開始!


 今回の芸文コンサートは弦と管!

ソロプレイヤーとして長年に渡り大活躍のTp/藤井美智・Vn/渡辺剛のお二人を金谷康佑がお迎えします。

テーマは「Fantasy」!

クロスオーバーなサウンドを奏でるSpecial Piano Trioをお楽しみ下さい。


▶︎2023年10月22日(日) 

  13時00分開場/13時30分開演/15時30分終演

▶︎兵庫県立芸術文化センター 神戸女学院小ホール

 〒663-8204 西宮市高松町2-22

【出  演】Pf/金谷康佑

【ゲ  ス ト】Tp/藤井美智・Vn/渡辺剛

【座種・入場料金】¥4500(税込・全席自由)


【チケットを購入する】

︎ ▶︎Web チケットを購入する場合

    <スマートホンから>推奨(24時間受付)   

  金谷康佑公式HP https://course-k.jp/

      ①HP内ショップサイトに飛ぶ

   →②チケットを3種類から選択してカートに入れる

   →③ゲスト購入を選ぶ

   →④氏名・住所・メール・電話番号を入力する

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   →⑥チケット代+手数料(2%)の金額が表示される

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   →⑧チケット表示画面がでる

   →⑨当日、チケットを表示し、受付にて提示する


   ▶︎芸術文化センターチケットオフィスで購入の場合

      ・TEL) 0798-68-0255(10時~17時/月曜休み※・祝日の場合は翌日)

      ・窓口) 芸術文化センター2階総合カウンターに直接ご来館ください。

      ・HP) http://www.gcenter-hyogo.jp


【チケットを予約をする】

   (株)アティーナ第二事業部 音楽のチカラ係

      TEL) 078-891-4611(10時~17時/日曜・祝日休み)

   MAIL) manager@eslathena.com (24時間受付) 

      ※MAILでのお申込みの際は「住所・氏名・電話番号・枚数」明記のこと 


<主催> (株)アティーナ

<後援> (株)ミュージックスケイプ・さくらFM・FMたんご





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