初めてのパガニーニ!

 昨日(7/1)の「Era Of Empathy 2023 in Kyoto」にご来場くださいましたお客様、遠くから「心の応援」をして下さったファンの皆様、ホールホーナー様、旭堂楽器店社長さま、スタッフ部隊のみんな、The Trio Empathyにとって画期的かつターニングポイントとなるコンサートがたくさんのお客様の前で開催できましたことに心から感謝申し上げます。

例年のEra Of Empathyは兵庫県立芸術文化センター神戸女学院小ホールで開催しておりましたが、メンバーの契約等の兼ね合いで、予定の10月22日に3人が揃わない状況が判明し、今回の小さな「生音ホール」での開催を決めました。


会場は京都の「二条城パガニーニ」。

設置されているスタインウエイはハンブルク1975年製のB-211。

とにかく素晴らしかった。

いつも練習に使用している天佑庵ピアノホールのニューヨーク1924年製のA3と低音部の重厚感がほぼ同じ、というよりむしろフルコンに近くて、意図通りのサウンドを創ることができました。

3人のそれぞれの楽器音の響きが縦長のスペース最後尾までバランスよく届くのです。


大ホールと小ホール(むしろ小スペースでしかも完全生音)では、音楽の作り方やセットリスト、MCが根本的に異なります。よく考えてみるとTrio Empathyで小スペースは初めてなんですよね。


今回はセットリストをみんなで作ったこと、僕の曲をメンバーが新しいアレンジをしたこと、ソロサイズも一応は決めましたがその時の感情で変化OKとしたこと、MCのタイミングや内容を自由にしたこと。


そしてなんといっても今回初演した新曲「Sixth Sense」。

この曲の構成は、僕としても初めてのパターンで、従来の「フォーム」に縛られることのない、テーマよりアドリブとインタープレイを中心に据えたものなのです。

絵画に例えるなら「抽象画」的な曲で、そのアドリブから風景を聴き手の心の中に描くというか。。

編成はクラシカルですが、音楽的思想はまさにジャズ!


さて、いま、今年の10月22日の芸文の内容は事務所・スタッフが最終調整に入ってくれています。

来年以降、確実に芸文に3人が集えるためには、開催時期も再考の余地有りです。(例えば春とか。)


The Trio Empathyは、もはやメンバー3人だけのものではなく、ファンの皆様・スタッフ(「チームEmpathy」とでも名付けますか、笑)のみんなのバンドでもあります。


創作意欲を掻き立てられる人々からパワーをいただいて、それをお客様に還元したいと思っています。

ありがとうございました。


photo by Tsuyoshi Hirai

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