NPO法人「ハーモニィカレッジ」のこと
1997年4月、鳥取の八頭町(旧八東町)に日本一小さい牧場が誕生しました。 創設者は石井博史(通称ヒロさん)さん。 ボクより確か六歳くらい年長の方です。 彼は、ハーモニィカレッジが「たくさんの人の安心できる場所」になるようにとの願いを込めて、乗馬や自然体験を通して青少年の健全育成を行う活動を開始し、子どもたちのありのままを受け止めてきました。 ボクはハーモニィカレッジの創立まもない頃に初めて関わりました。 小学5年生の教え子K君が父親の交通事故死をきっかけに不登校になってしまったことがきっかけでした。 とても明るくて優秀だった彼をこのまま不登校児にしてはいけないと思ったボクは、 大阪肥後橋にあった「臨床教育研究所」の三島照雄先生に相談しました。 三島先生は「鳥取に石井という凄い人物がいる。とにかくそこに連れて行きなさい。」とアドバイスしてくださいました。 ボクは石井氏がどう凄いのかわからないままでしたが、K君を八東町まで連れて行って、K君には「一週間ここでのんびりしとき〜。」と言って、ヒロさん夫妻に託しました。 当時のハーモニィカレッジは、旧八東町にあって、小さな牧場とポニーが3頭だったか4頭だったか。 ヒロさんと奥様は、全国各地から来た不登校の子どもを受け入れて、自宅で一緒に生活をし、牧場でポニーのお世話と乗馬訓練を通して自立を促進して巣立たせる、という生活をされていました。 一週間後、K君は一人で特急白兎に乗って神戸に帰ってきました。 三宮駅まで迎えに行ったボクは「イキイキと輝いた目」「全身から漲るエネルギー」に本当に驚いたのを今でも覚えています。 彼は、ハーモニィカレッジで馬たちと触れ合った影響でしょうか、いま獣医として大活躍しています。 さて、八東町から戻ってきたK君の変貌ぶりに驚愕したボクは、ヒロさんの「凄さ」に感激・感服し、以来、毎夏、20人〜30人くらいの小学生を「ポニーキャンプ」という名前で、ハーモニィカレッジに連れて行くようになりました。(芦屋高校の同級生のカメラマン小澤秀之氏が帯同してくれてずっと写真で記録してくれました。) また、毎秋には、ジャズ好きのヒロさん(当時、荒崎英一郎氏にサックスの通信教育を受けておられました!)のお声がけでジャズコンサートを開いていただきました。 盟友の渡辺剛始め、荒崎英一郎氏・中嶋明彦氏・堀越彰氏など錚々たるミュー