アンサンブルは楽しい
ジャズアンサンブルをやっていく中で、人の世全体にも当てはまることを感じています。 それは 「他者に寄り添う」 と言うことです。 ご承知の通り、ジャズアンサンブルは、アンサンブルを構成するミュージシャンが「アドリブソロ」をします。 アドリブソロをしているソリスト以外(特にリズム隊)は、バッキングをするわけですが、ソリストは時に奔放に「アウト」したり、歌物でもモーダルなスケールに基づくソロをします。 そんな時、 ついていってあげようよ。 フロントが何をしようと、我関せずは良くないと思いますね。 シンガーも、人のソロの時、全く聴いていないなー 、と感じることは多々ありますね。笑) ジャズのアンサンブルは、 バンドみんなでウインドウショッピングをしているようなもの です。 1人が、こっちの店でいいネクタイを見つけたら、みんなも「どれどれ」って見に行ってあげる。 そしてまた別の人が、別の店で、カッコいい上着を見つけたので、 またみんなが「おー、いいじゃん」って見に行ってあげる。 しかしながら、 音楽的に他者に寄り添うには、実は、相当な 「耳」「知識」「技術」 が必要です。 寄り添うためにも、勉強を積まなければならないですね。 「 いつでも」「どこでも」「誰とでも」「笑顔で」「寄り添う」 ことが アンサンブルには不可欠ですね。 アマチュアの方のセッションに参加すると、 ごく稀ですが「自分が、自分が」的な立ち振る舞いと演奏をされる方をお見受けします。 僕も含めて、ミュージシャンは、技術の未熟さを凌駕する「心」が必要ですね。 これらのことは、人の世にも通じてるように感じています。 「音楽」は「人」である所以ですね。 ※ 画像は 10 年前のものです。彼はこの 4 月から高校生。 素晴らしい少年であり、ピアニストです。